転職後、手術事故により30歳で人生絶望した話。

 

こんにちは、きむけんです!

 

タイトルから

かなりヤバそうな空気感を漂わせていますが、

 

 

私が30歳の時に体験した実体験です。

 

 

この時は本当に社会復帰できないと思い、絶望の毎日を送っていました。

 

 

結果、自分自身で医者に頼らず回復の手立てを必死で探り、

社会復帰できましたが、

 

 

この時の経験は非常に私の人生にとって、

得難い貴重なものだったと思っています。

 

 

そういったお話や、そこからどう社会復帰したのかについて、

お話していきたいと思います

きっかけは虫歯の治療から

事の発端は、ある日虫歯の治療をするために

勤務先の近くの歯医者に行ったときでした。

 

 

ただの虫歯なので、

普通に受付して頭部のCTを受けて虫歯の治療をしました。

 

 

治療が終わり帰ろうとすると、

院長から「きむけんさん、ちょっとお時間よろしいですか?お話したいことがあります」と言われました。

 

 

その要請に応じ、話を聞くと衝撃的なことを聞かされました。

 

 

「実は、きむけんさんの両頬部分の骨がなく、大きな空洞になっています。」

 

 

「え~~!!」

 

 

「しかも空洞がかなり大きいので、もし誰かに殴られたり、アゴに強い衝撃が加わったら簡単にアゴが砕け散ります。」

 

 

「マジかよ・・・・(言葉失う)」

 

 

「もしよかったら、紹介状を書くので大学病院で診てもらったほうがいいと思いますが、どうですか?」

 

 

「はい、、、、お、お願いします。」

 

 

その後、仕事に戻りましたが、ほんと手につかなかったです(笑)。

 

 

「まさか、こんなことになるなんて・・・」

 

 

そして私は紹介状を携え、大学病院に行きました。

 

大学病院での問診~入院準備

 

大学病院に行き、

歯科口腔外科というところで詳しい話を聞くことになりました。

 

 

聞いてみると、この症例はぼちぼちあるらしいのですが、

 

 

私の場合は下あごの親知らずが悪さしていて、

その周りの部分が膿の袋になってしまうものでした。

 

 

さらに私の場合、

最悪なことに下顎神経という太い神経のの近くに、

 

 

悪さしていた親知らずが横向きに生えており、

「この手術をすると下あごの感覚が一生涯麻痺します」と言われました。

 

今では感覚は戻ってきてはいますが、

しびれや唇についた食べ物や熱さ冷たさの感覚はかなり鈍いです。

 

 

分かりやすく言うと、

歯医者に行って麻酔をしてもらい、その麻酔が解けかけの状態が死ぬまで続く感じです。

 

 

 

さらに、かなり手術としては難航するので、

「全身麻酔での手術で所要時間は3時間程度で、入院期間も1週間ぐらいです」と言われました。

 

 

 

医者から「何か運動とかしていますか?」と聞かれたので、

 

 

ちょうどボクシングジムに行っていたので、

その話をすると「絶対にやめてください!!」と止められました。

(だって、そんなことしらなかったし。笑)

 

 

そして、説明を受けた後、両親に話をし、

転職して、そう日も経っていない会社に長期休暇の申請を出し、

手術を受ける準備をしました。

 

覚悟を決め全身麻酔の手術へ

当日は母と彼女(今の妻)が付き添ってくれました。

 

 

私はドラマでよくある人を運ぶ荷台に乗せられて手術室に運ばれて行きました。

 

 

「生きて帰ってくるね」などと冗談を飛ばすぐらい余裕だったのですが、

さすがに手術室に入ると緊張しました。

 

 

いや、これマジで大丈夫かと。

 

 

その後、医者から酸素マスクのようなものをつけられて

「2,3回大きく深呼吸して下さい~」と言われ、その通りにした後の記憶が全くありません。

 

 

全身麻酔の手術が始まったのです。

 

術後の異変

目を覚ますと、個室の部屋で横たわっていました。

 

 

顔の周りは包帯でぐるぐる巻きになっており、意識もボーっとしたままです。

 

 

「終わったんだな~」とぼんやりと思いつつ、

看護師さんから水を飲ませてもらおうとしたのですが、喉が動きません。

 

 

看護師さんも冗談はやめてよ~的な困惑した感じで、

再度口に水を注がれます。

 

 

その時、口に水が入り喉の方に行ったのですが、水は食道の方には流れず、

流れたのは「肺」の方だったのです。

 

 

その後しばらくして、急に40度近くの高熱が出ました。

 

 

医者も看護師もびっくりして、緊急処置に入りました。

 

 

私も動けないので運ばれながらレントゲンを撮ると、

肺に水が入り、肺炎になっていました。

 

 

俗にいう誤嚥性(ごえんせい)肺炎というやつです。

 

 

本来、気管と食道の箇所に蓋がついており、

食べ物を食べると食道に食べ物が流れるようになっています。

 

 

ただ、その蓋の動きや締まりが悪いと、

食べ物や水が気管の方に流れてしまいます。

 

 

それによって、肺炎を引き起こしてしまうというものです。

 

 

私自身も意味が分からず、

ただ、なすがままになっている状態でした。

 

 

抗生物質が投与され、数日動けない状態が続きました。

 

 

容体も安定し、詳しく検査を受けました。

 

色々な部署をたらいまわしにされ、

人体実験のような感じでした。

 

 

その結果、私に下された診断結果は、

「10本の中枢神経(超重要な神経)のうち4本が麻痺」しており、

 

「口から食べ物を食べることができず、舌が大きく腫れ上がってぐにゃりと曲がり、

口いっぱいに広がっている」、

 

「声帯が麻痺しており声を発することができない」等

 

予想すらしない状態になったのです。

 

 

さらに医者からは、

「神経なので回復するのはご本人次第で、

 我々としてできることは、ビタミン剤と外部刺激訓練ぐらいしかありません。」

 

 

「原因も不明です。神経が回復しない場合、声も食事(水含め)口から採れないので、

 社会復帰は難しいです。」

 

 

とまるで死刑宣告のようなことを言われました。

 

 

「えっ???ちょっと待って。」

「手術としては割とある内容で、1週間で退院できるんじゃなかったの?」

 

 

ちょうど私が30歳の時で、

これから仕事もバリバリやりたい年頃で、この話を受けた時に絶望感でいっぱいでした。

 

 

あの時の両親の顔は今でも忘れられません。

 

 

当時今の妻とも付き合っていた段階だったので、

これから結婚を前提にと考えていた刹那、地獄に突き落とされたようなそんな絶望に襲われました。

 

 

そして、これから私の半年以上にわたる長い闘病生活が始まりました。

 

 

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